鈴鹿製作所では、入社時にCB500(323)が量産されていた
4気筒エンジンは、H1300(590)「空冷エンジン」(巨大な)も作っていた
1年後だったか、CB750(300)が狭山より移管されて来た
今でこそ、製作所間の機種移管は普通に行われているが、
当時の各製作所は、別会社みたいな感じで、刃具等も少し異なっていて
立ち上がりの工程調整には時間が掛かったようだ(下っ端には判らないが)
4気筒エンジンが3機種に増えたが、お互いの互換性は全く無い
刃具を覚えるのも大変だった(現場を回って、集荷/配達する)
そもそも、300は砂型エンジンを金型に変更したので
ほとんどの治具も作り直したらしい(どちらも「K0」なり)
エンジン組立ラインの「応援」に半年程行った事がある
323/300のヘッドのバルブを組む作業だった
バルブをセットし、ひっくり返してスプリングを組み
外観の塗装剥がれに、筆でタッチアップしたりもした
300の治具は「S800」用治具を改造したものだと聞かされた
ラインでは、日に400台ほどのヘッドを組み立てていた
世界中でCB750が売れていた時期だったので、忙しかった
工機課では、自分で作業を考えられるが、ラインではそうは行かない
組立ラインの厳しさを実感した期間だった