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Channel: 無限空間-Cafe
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バイク事始-7

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「スーパーカブ」の量産工場として建った鈴鹿製作所は10年を経て

入社当時、すでに「世界一」のバイク量産工場になっていた

職場は、C50/C65/107のエンジン加工ラインの直ぐ横に有ったので

加工の様子は観察出来たし、加工現場にも頻繁に行っていた

その中で一番の機械は、107(CB90)のケースを自動加工する

「トランスファーマシン」で、一気にクランクケース加工を済ましてしまう

2階の食堂入口の反対側の手すりから、良く眺めていたものだ

幅15m奥行5mほどだったか、とにかく大きい加工機だった

2016年の現在でも、90系縦型エンジンの「軸配置」寸法は、

変わっていないので、もう46年も作り続けている機種だ

「スーパーカブ」はすっかり様変わりした外観になったが、

90系縦型は、ほぼ同じ外観を保っている(国内産ではないが)

横型エンジンは、5000台/日以上作っていた記憶が有る

C50系の加工ラインは、単能機が多く作業員が夫々張付いていた

加工不良部品の修正は効かないので、刃具砥ぎも忙しかった

自分は「リーマ」「荒仕上カッター」の担当だったが、

「門前の小僧」みたいに「ドリル研ぎ」も自然に覚えて行った

先輩係員が纏めた「工具マニュアル」も作成され、少し勉強した

工具(刃具)の切削理論的な内容にも触れられ、

その後、転職した先でも結構読み直したりして役立った

今想えば、加工の実際を見聞きし刃を砥ぎ直すなんて

そんな機会なんてめったに無い経験だったのかも知れない

今も「ドリル」「鎌」「スクレーパー」等の「砥ぎ直し」に自信有り

手持ちのドリルは砥ぎ直して使っている

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